君と80cm/フミタケ
 
泡立つ日々が流れ込んだマンホールの軋みが
白い歯に残ったメンソールの味までその振動を伝える
語りたい人が誰なのか
語りたい事がなんだったのか忘れてしまう頃に
マンホールへ流れ込む泡立つ日々は海へ流れつき
夜はあける

また
9時から17時までの世界がふし目がちに立ちのぼる
(大昔から何もおこらないと決まっている世界が立ちのぼる)

幼なじみも
兄弟たちも
昔話はやめてしまった
家族も旧友たちも
思い出話をやめてしまった

環境汚染の報道がいつもいい忘れている事は
1970年代以降の子供たちはみんな
インストールと
アンインストールの世代だってこと

きれ
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