カーニバル/Anonymous
 
広場ではカーニバルの真っ最中。
となりのマンションの窓からは
ヨカナーンの首の実証見聞がオコナワレテイルノガミエル。
そう、カーニバルの最中ほど淫猥な儀式が似合うときなんてありはしないのだ。

僕はそのヨカナーンの首を肴に1000円のワインを飲む。

貶めてやるのだよ。
切られた首をさらにね。

僕はそのヨカナーンの首なんて無視して電話をかけるんだ。
30分ほどして
僕の母親くらいのくたびれた商売女がやってくる。

本来ならばその首にふさわしい美辞麗句をその女に注いでやりながら
ちちくりあい、その首を指差してわらってやるのだ。

調子にのった、ころあいに、その女を
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