陰/
みさと
わたしは女になりたかった
歪んでゆく愛の中で
愛されながら絶望していったのです
歪みはあなたかもしれず
わたしだったのかもしれない
もう原型さえもわからないものを
あなたは愛と呼びわたしにくれる
愛の押し売りは
わたしと言う見返りで支払われる
わたしは娼婦です
答えぬわたしは不感症です
わたしは生まれたときから女でした
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