「 帰巣 」/椎名
 
街が夜を受け入れて

静かに眠りに付き始めたから

私も自分のねぐらへ帰ろう



輝く街をおきざりにして

夢をむさぼる闇をしりめに

ぬくぬくのねぐらへ



やさしいひとのぬくもりを求め

雑踏の中

迷い歩いたけれど



帰ろう

帰ろう

自分のねぐらへ



きっとそこには

笑顔のあなたがいる

きっと

待っていてくれるから




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