澄みわたる夜空/
kauzak
空に浮かぶ星に自分の名前をつけても
決してその星を手にすることはできないように
ただ遠くから眺めることしかできなくて
諦めることしかできないこともある
昨日
浮かんだ言葉はもう深い霧の中
水晶のような光だけが感触として残るだけ
明日にまた夢を託せるのは忘れてしまえるから
それでも思いはどこかにずっと残っているから
言葉にはできなくとも
今日も夜の空は澄み渡っている
手にすることはできなくても
星の瞬きは綺麗だ
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