だめなきもち/アンテ
とてもなさけなくて
そしてとてもいとおしかった
ひろばのこんらんはますますひどくなって
こぐんふんとうしていると
いつのまにか
ひとつ またひとつ
ちいさなきもちがわたしのまわりによりあつまって
けなげにちからをあわせはじめた
けっしんして
あー もうだめ
をあずけると
きもちたちはよりあつまったまま
ひろばのあらなみにこぎだしていった
あたりいちめんにあふれかえったきもちのこうずいを
かきわけかきわけ
うちへかえるとちゅう
なんどもふりかえっては
だいじょうぶ
わたしのきもちはきっとのりきれる
とじぶんにいいきかせた
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