国境ヨリ越後ヲ望ム(長歌并短歌)/
Giton
在上越国境嶺上観望越後而詠。
(長歌)
くにざかひ オキの石根(いはね)に
なづみ立ち ふりさけ見れば
たたなづく 越(こし)の嶺(ね)らは
雪被(かづ)き 雲に吹雪ける
いにしへゆ ただにかくあり
時無くぞ とはにかくある
人は古るとも
(反歌)
見遥かす 越の山並 際(きは)を無み
わが現し身の 寂(さぶ)しさ忘るも
戻る
編
削
Point
(6)