国境ヨリ越後ヲ望ム(長歌并短歌)/Giton
 
在上越国境嶺上観望越後而詠。

(長歌)
くにざかひ オキの石根(いはね)に
なづみ立ち ふりさけ見れば
たたなづく 越(こし)の嶺(ね)らは
雪被(かづ)き 雲に吹雪ける
いにしへゆ ただにかくあり
時無くぞ とはにかくある 
人は古るとも 

(反歌)
見遥かす 越の山並 際(きは)を無み 
わが現し身の 寂(さぶ)しさ忘るも

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