指から指へ/のろま夜
 

半分のオレンジ2つをショーケース入れてジュースになるようになる

ごめんなさい自尊心を傷つけて頬よせてみる自分の近づく

指先の冷たさ布団に染み入らず心みたいにただ溶け残る

真夜中は中心どこか失ってなんでも放り投げてしまうの

すっぽりと布団に入り眠ってしまう夜だからもう明日は知らない

我慢したときに我慢はお留守して帰ってくるとむせび泣くのよ

箱型の携帯電話使うたび自分を2つに切り分けている

根を生やす思い出洪水嵐にまみれ行方不明の裏切りにあう





戻る   Point(0)