よい朗読は魔術/里欣
 
力と味を出せるのではないかとふと思う
 その後、詩ボクも見た自分が唐詩へ郷愁を感じ、しばらく寝る前の枕元で読んだ。

 音から入る詩。
 詩は音から。
 唐詩も『論語』だって昔子どもたちが読み書きできる前に音から記憶に入り、意味よりリズムのほうが先に刻まれたのではないか。

 最近小四の息子も、教科書音読の宿題でいろいろな語調でこっちを楽しませている。
サボった何日分をまとめて読んでいるうちに、時に詩のボクシングの真似、時に『篤姫』の西郷隆盛風に変わった。
 彼は詩ボク東京大会を見に行き、短縮に編集された全国大会のNHKBS番組も楽しんだ。
 
 週末、将棋大会でもらった伊藤園のお茶を手に、親子でラベルに印刷された俳句を、声を出して読みながら考えた。

 詩はやっぱり声を出したほうがいいですね。

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