とものさんの詩の魅力について。 /服部 剛
 
く、天文学で
は解明できない人生の日々の謎と葛藤がありながらも  
  本当は何も知らなかった。 
  勉強をしよう。知らなくてはならない。
  世の中の、様々な事象を。 
  わたしたちは、知ることから逃げてはならない。  
というこの連の最後の一行から地上を彷徨い歩きなが
らも潔い決意が伝わる。次の連ではそれでも尚、理屈
を越えて押し流されてゆく愛の行方・・・という印象
である。 
  ほかのひとにあたえられた 
  おやすみのキスを思いだし 
  君の毛を1本つまんで引っ張る 
  ぴん と 伸ばす 緊張  
  最後通牒 布告 
  力
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