カーテンによる間違い/プテラノドン
 
一体、これで何度目ー?

昼休み、カーテンの隙間から、
窓際に座る生徒がゴミを捨てるのをベランダから見ていた。
僕はそいつに近づいて、
「カーテンが揺れるだけだと思ったら大間違いだぞ!」
そう言った。右手でしっかりと生徒の頭を握ったまま。
僕はその時、カーテン一枚を隔てて
詩を握っているつもりだった。
こんな馬鹿な詩があるもんかと。
悲鳴なんかあげちゃってさ。


戻る   Point(5)