日曜は飯島愛と足尾銅山に行こう/猫道
いるのが
怖くって 欠席した飯島さんだけが 列からはみ出して
1月の青々とした空に 消えていくのは 止められなくて
だから 弔いのつもりで 一緒に乗らなかった 銀河鉄道の 代わりに
栃木に4000円かけて電車で行ったのかもしれない
110年間 ベストセラー 生活 飯島愛
これだけは金で買えないから困る
破れた くびたびれた足袋 繕いつつ また度々旅に出る足
寂れた ラブレター 届かないほど 奥の細道の奥の奥へ
遠くへ オーボエ 大声 遠吠え
雪山に当たって吹き下ろすから
シャッター閉めて黙っとこう シャッター切って走って逃
[次のページ]
戻る 編 削 Point(12)