ネゲブ財団と12世紀のラビ、マイモーンについて/A-29
 
 ネゲブ財団の歴史はさほど古くない。1982年にリチャードJ. Bogomolnyというアメリカ人が始めたものらしい。彼は米国オハイオ州クリーブランドの人で、ファースト・ナショナル・スーパーマーケット社という企業のトップだった人物だ。ネゲブの乾燥地域を何箇所か視察した彼は、そこに「残されたフロンティア」としての潜在的可能性を感じたらしい。最高経営責任者という要職を辞して同財団の設立に取り組んだという。

 また、この財団の設立には当初から元ユダヤ国民基金オハイオ州支部長だったサム・ヘーニグという人物の協力が大きかったようだ。同財団の前身はこの二人によって立ち上げられたものらしい。

 
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