無題/むしのいき
 
またいつもと同じように足を止めない午前三時
足りない言葉並べて飽きたらうちに帰ろう
舌が求めるがままに呑んでゆらめいて
ひとり歩く道の先に僕のうちが無いのはどうして

街が朝を迎えるのにいったい
どれだけの歳月が流れたのでしょうね
遊び疲れた?
でも帰る場所はない
眠れないよどうして

少しだけ思い出してみて
楽しかったこと
少しだけ立ち止まってみて
嬉しかったこと

すべて何もないこと
そして君がいないこと


笑顔も泣き顔も夢での言葉もいっそ
アルコールに溶かしてよこのままずっと
夜はまだ続くから
今日は眠るまで歩こう
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