黄末魔 寿/十二支蝶
 
時めく鼓動はやがて白の渦巻
悪魔に一目惚れした 恋の闇
力も無く 日差しもなく 
ただ脳から呼吸が滑り落ちる調子が 俺を襲う

何気なく点した光に 指先焦付き
誰からも 誰かも すべて在り得ぬよう
揺れる感動

小さくいなくなれ 吐けない生物
食われれば それで幸せ

飛び散る滴 ただ手で拭き取って 
痣い 色した そろそろ この世の 終り


顔に願い、辿り着く 皮と肌の興奮も
曲がる事の無い 遊びながら
影に別れを告げて たったひとつの瞼になる

俺を止めて 俺を止めるなら
お前の欲しい物を 俺にくれ

そうすれば ありがたい だろう

何気なく点した光に 指先焦付き
誰からも 誰かも すべて在り得ぬよう
揺れる鼓動 切り裂いて

小さくいなくなれ 吐けないこの食べ物
戻したら それで助かる

飛び散る滴 ただ手で拭き取って
痣い 色した そろそろ この世の 終り

飛び散る氷 ただ手で拭き取って
壊れる覚悟で消した 生み堕ちたかたまり


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