純粋正義への架橋21/チャオ
 
町の中を歩く
何人もの人と出会う。
かわいい子もいれば、かっこいい人もいる。
それほどでもない人もいれば、お世辞を言うこともできない人もいる。

かといって、みんなが、すべての才能の断片を築いていく。

それを無視することは簡単だ。
少し話しかけてみるのもいい。

僕は少しだけ肩の力を抜いて近づいてみる。

頭でっかちな文章でもかまわない。

それで、誰かが興味をなくしたとしてもやはりしかたない。
僕にはそれが正しいと思えたのだから。

小さな声を気にしながら
それでも、何かを無視しながら、
ここまでやってきた。

今、の後ろには永遠、過去、が続いていく。

立ち止まることができなくとも、
歩みを緩めることはできるだろう。

そうして、なるべく多くの声を聞きたい。

そうして、なるべく多くの人と出会えたらいい。

僕は小さな僕の足元で、複雑に重なり合った運命を数えている。

そうして、なるべく多くの人に感謝できればいい。
これからもずっと。

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