糸を紡いで張り巡らす冬来る(自由律)/
KETIPA
こんな夕日が来ていた昨日
寂しく唸るのは風か 風なのか
掃き溜めに降りたくなかった小雪
冬に合わせて足も冷え込む
凍てかけた川を鷺が横切る
葉のない枝も必死でふるへて 必死で
北欧に帰った波 を想う感傷
着込まずに居る部屋
もう体さめて暖とる猫来る
ピアノの音まで枯れているようだ
そっけなく打ち込まれる、乾いた杭弾ける
年が明けてもうす寒い夜
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