手/
小川 葉
手に触れると
時が止まりました
流れるように
途中なのに
同じ時に終わりました
同じ時にはじまったように
瞼が熱くなったのは
夕日のせいでした
温度もないのに
急降下する朝
鳥と友達になりました
一瞬だけ声を交わして
地面に立つと
そのまま歩いていきました
繋いでいたかった
あなたの手を探しに
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