忘れたい匂い/テルテル坊主
全身が軋む
あの匂いが切なくて
待つと決めたあの夏が過ぎて
秋を通り越して冬になった
色々な事が起きて
俺の心にまた夏が帰ってきちゃったよ
もう放っておいてほしかったのに
またあの温もりを思い出させて
俺の服やデニムのズボン
お気に入りのジャケットに
また君の匂いが残って
俺の心を縛り
骨を軋ませる
帰ってこないのは分かっているさ
君が忘れるまでそばにいてあげるから
もう俺を忘れてほしい
君はここにいて良い人間じゃないから
前を向いて進みたいんでしょ?
俺も手伝うから
この匂いを忘れさせて
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