セイナルヨル/蒼木りん
気のせい
今夜通る車はみんな
君の車の音にきこえて
今度いつ遇えるのかなんて
手帳を見たりする
そんなことしてる自分が
嫌になる
世の中には
もっと私をしあわせにすることが
いっぱいあるのに
君につまずいてるなんて
むかし言われた
境界の釘を刺すひと言
忘れないから
いつか泣かしてやりたい
月のない夜は
君のいない日に似て
愛することについてと
愛されることについて
途切れ途切れ
考えてみる
してあげたいことも
してもらいたいことも
よくわからない
目的も課題もない
セイナルヨル
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