ソウゾウ/戒途
世界最後の夜
街は人であふれてた
同じように涙を流す人たちがいたり
あくまで平静を装う人たちがいる
いつものように約束をして別れたり、
今夜は一緒にいようとたたずむ
家族だったり、恋人たちだったり、
終焉を喜ぶ人間もいる。
現世での未練を来世に託したり
神の存在を叫んだり、無力さを嘆いたり
テレビの中では他人事のような原稿を読み上げる
キャスターの声が震えてるのはなぜか
僕はどこにいる
想像の世界に僕の居場所を作らなかった
想像のなかですら僕は神じゃないことに気づいてなかったのか
今夜、僕はどこにいる
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