告白/高杉芹香
 
左隣にいつもいてくれて
あたしの
心許した相手にしか滅多に見せない
この依存心を
そっと受け止めて
なんでもないことばかりだよ
って
笑ってくれるきみに


あたしは何ができるかしら



穏やかな時間がそこにある


きみは
ただ鼻歌 歌って
あたしのあたまをくしゃっとする


冬でも柑橘系の香りがするきみは
華奢な細い指で
あたしの髪を触る



きみが帰ったあとは
ベッドの左側に残る
柑橘系の香り




左側を向いて眠るクセがついて
もう何年経つのかな






きみの香りが残っていると安心する





そこに
きみの
穏やかな声が聴こえる朝は安心する




どうして
そんなに
優しくするの?






明日はイヴ






友なるイエスに
あたしがきみを愛する罪を 


告白しよう

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