整理できない引き出し【今年を振り返って】/北村 守通
う?0は何だったんだろう?と考えてしまいます。そしてその判断は一体何をもって基準とすればよいのだろう?と考えてしまいます。果たして自分の創りたいもの、創らせたいものはなんだったのか?という疑問もあります。
自分自身の生み出した文字の数々のはずですが、そこには海面の様な境界線があって、覗き込むことができません。釣り人は孤独です。それは対人という意味ではなく、人間外生物との関係、あるいは気象や自然条件との関係にあって孤独です。そして、詩作に対するワタクシとしては文字に対して孤独です。
1だと思って創ってみたものが、実は0かもしれません。0と思っていたものに1が含まれているかもしれません。終わりはきっとないのでしょう。一つの文字世界を終結させることは、もしかすると次の文字世界を展開させるための生贄にしなくてはならないのかもしれません。とんでもない世界に足を突っ込んでしまったものだと今更ながら後悔しています。まだ行き先も決まらず、前に進めませんが、何故だか創作意欲という足だけは上下運動を繰り返しています。困ったもんです。
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