現実以上、理想未満/もこもこわたあめ
ヘッドライトとテールライトが決着のつくことのない
鬼ごっこをしている
大人の拙いステージを見下ろす闇に
ボクは立ってる
気配もなく片足を踏み出したなら手にするチケットは
天国行きか地獄行きか
子供の優雅なステージから見下ろす光に
ボクは立ってる
傍らにそびえる黒い巨塔と流れ落ちる滴の滝(雨)
昼間の仮面とその裏の
怪しさと艶かしさを両手にあまるほど
マントの下に隠して
向こうに立ち並ぶ七色の金平糖と飛び散る音の連鎖(渦)
防音壁とその向こう
まってるものは行きながらの極楽と...
マントの下に隠して
手にしたチケットは天国行きか地獄行きか
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