ナイツ/udegeuneru
口をゆすぐようにブラックコーヒーをすする
まずはじめにリズムがある
それから
フレーズを紡ぐ指先
彼の息づかいがある
ここにはまだ知らないことがたくさんあるから
大事なのは重力に逆らうことではなく
大きな流れを如何にして掴むかです
そこにある
そこにある
それはそこにあります
針は動かず止まっている
静かに音とたわむれる晩に
蛇は絡みつき
時間を遡行する
イメージで捉えるです
月の空の下
無数にある明るい夜のどこそこ
あなたはここにいるね
そこで泣いているね
私にはそれがわかります
月の空の下です
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