調律禁止令/KEIKO
 
6本の弦があなたの指に弄ばれて
いつか聴いたような旋律が流れてる
でも、何か違う

あぁ、そうか
調音されていない
狂った音だからだ

日常の中の
日常からくり貫かれた空間

狂った音と共に時が
流れる

流れる

間違っても
調音したりしないで

あなたの指で
狂おしく掻き鳴らされていたいから


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