JESUS/Izm
 

透き通る水のように
この空っぽの躰を抜けて

記憶と意識よ
土に還れ

夜明けが不安をかき消すなんて
曖昧な理屈は捨てて
目を見れないなら
せめて その声だけでも


間接的な温もりと
肌をつたう冷やかな現実を抱いて

星が見えぬなら
せめて 雨を

止まったままの時間を
儚げな その顔を
狂いそうな爆音を


祈りは幻想に
君よ 戻っておいで


このヌケガラに。


霞む月に
愛しさを増すのは
もう戻れないと
知っているから。


ずっと
この中で…



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