My Favorite Things/れつら
 
。きりたちのぼる朝の山のちらつき。ちっちゃくって、まあるく削れていくいくつものさんかくの折り重なりおにぎり、ピクニックに出かけたくなるような空模様に立ち上がる膝から腰。よっつあたまがでこぼこに揺れている。わたしはただ、おきにいりを思い出す。

 そういえば、あのころからずっとかわらなかったのはあたまのおおきさ。体はずんずん伸びて、どんなひとでもあたまよりおなかのほうがおおきいの。わたしたちはずっとひとつの塔になっていった。伸びながら突き刺さる朝顔が錘の先では笑い。








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