地球の丸さの前に立ったとき/小原あき
優しさの前に立ったとき
どうしようもなく
人見知りをしてしまう
なかなか差し出せない手を
ぎゅっと握って
その手のひらは
汗だくになってしまう
嬉しさの前に立ったとき
どうしようもなく
探し物をしてしまう
種を集めて
配り歩くため
お辞儀をしたまま
注意深く地面を探す
怖さの前に立ったとき
どうしようもなく
手を合わせてしまう
神様はどこにでも隠れている
突き放したり
見守ったり
さっき倒れた木の上にだって
ほら、、、
悲しさの前に立ったとき
どうしようもなく
のどが渇く
流れ出た涙を
コップ一杯分
飲み干すと
すっか
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