日蝕/井岡護
しての光の能力は
耳や色であると考え続けている
そして水も
そういった事柄に関しては
意味のあるものにはなれなかったのだ
したがって あなたの手から
育まれるものである
この世に存在する全ての 喜劇
となりうる果物は
所有とも呼べる細い造花であると言える
あなたはこうして
単独で砂漠を見る者のような絵として
指示語や電圧や 有害な節足動物と
国の湿り気になっていく
何かをしようとする管理とは 逆に
そうして漸く 私の為にでない
意味の蓄積は場所へと侵入していく
それは 利き腕を使用する事を禁止した国
そこから 離れていく私
もしもそれを見ることができるのであれば
異質な横隔膜は
どの平和な携行品よりも旗を 揚げる
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