雨と歩く.doc/K+A
に伝わり
傘も震えぼやけ崩れていった
温かかった傘が温度を失くしていく
僕は手の震えを必死で抑えて傘を閉じた
無数の雨が僕に向かって降り続ける
冷たかった
痛かった
これが雨なのだとわかった
僕は雨に打たれ続ける
傷つきぼろぼろになりながら
温もりを最後まで失いきらなかった傘を携えて
僕は悲しみを受け入れる
傷つきぼろぼろになりながら
温もりを最後まで失いきらなかった思い出をしまって
ねえ君
君と僕の傘は君と僕の雨から今日まで僕を守り続けてくれたよ
だから
ありがとう
君と傘に
さようなら
君と雨に
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