ひとつの読み方 仲程さんの『花火の夜(江戸川)』/クリ
 

 花火の夜(江戸川)
       仲程


猫が逃げました
ボヤが出ました
便所は汚すな

親切な貼り紙のアパートの
隣の部屋の人の顔 
まだ見たことありません

のような午後の世界に

河川敷の花火
の音が聞こえる
暮れない夜に


君が百本の小説を乗り越え眠るころ
僕は一握の詩の前で童貞のままで
国際色の喧騒にしがみつきながらも
同じ月の夢に 

ニャー
   と哭く


以下、批評という形を取った、持論の展開です。要するに人の作品を利用して自分の意見を述べるという「他人のふんどし方式」です。
そして僕は、難しいことは書く
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