スフィンクス/かとり
 
送電塔の下のスフィンクス
草むらの中にペットボトル
少し目を 離した隙に
そこにあった意味
そっと動かして
首をかしげては
石のほほえみをなげかけた

うずくまる女の子
ゆっくりと流れていく
曖昧なかげ達 ふらふらと
歩み去って しまって
ローソンを闇で
つつみ隠す
そんな夢
夜行バスがほら
謎を運んでる

満ちることも 引くこともない海に
吹きこまれた風は 鉄骨をきしませ
ひかりを溜めこんだ 夜光塗料は
微かに感じる引力を 
君の夜景につなげていく 
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