キスの理由/
高杉芹香
ばいばい・・・
そう言ったきみの背中が
真冬の夜空に同化した。
次の約束はしない。
きみは
いつかまた
あたしに会いたくなるの?。
いつかまた。
ここに来るの?。
傷つくのに。
それでも。
ここに来るの?。
あたしはもう。
きみに温度を移せないのに。
戻る
編
削
Point
(3)