F ヶ丘/水町綜助
 
とか
 コインランドリーとか
 回るから
 スポーツセンターも
 緑地も
 そのなかで
 空向いて
 ぐるぐる回りなよ
 緑色と青がするどさを持つ薄い光にかきまわされて
 見たことのない色が見えるし
 町の音 音 音も
 ミキサーにぶっ込まれて
 すごいはやさで骨を震わせるから
 もっと回りな
 倒れたら
 土がつめたくて
 いい匂いだ
 もうどうしたらいいんだ
 どこまでいきゃあの部屋に
 俺たちの うちに
 俺たちの うちは
 もう過ぎたって言うのか
 こんなに はっきりと 道を
 知っているのに?

 マーケット
  カーテン
  べらんだ
  たなごころ

 ゆれる
 坂道
 吐き捨てられた
 サイダー
 泡 あぶく
 七色の 油膜
 一匹の 在り
 くわえた 夏の日
 噛み砕いた 火
 とりあえずと 口にする 光 かがやき
 きのうが 明後日おわり
 きょうが あのひのはじまり
 だますこともなく
 ただすように
 めをみたい


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