砂時計/
ゆきこ
想い出の包み紙を
一枚一枚はがしては
淋しさに浸っていた
愛をバームクーヘンのように
一枚一枚重ねたけど
甘い砂糖菓子は消えてなくなった
時の砂は
一秒一秒こぼれるから
もう戻れない
淡い想い
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