眠れない朝に/かんな
眠れないんだろうな
なんて
思う夜はやっぱり眠れなくて
二時間もすれば
なんだか
現実味もない夢で目が覚める
ヒーターの残り火が
まだ部屋をぬくめているようで
ぬるい
そんな朝はコンビニに行く
自転車でないといけない距離にあるので
コンビニエンス
なんだろうかと疑問を持ちながら
わたしは走る
小雨が降っている
昨夜のあなたからのメールでは
あられの嵐だよ。
なんて言っていたから
少しゆるんだんだろうか
コートはあたたかいけれども
手先は風を切って
冷える
そんな時に限っての信号待ち
誰も通らない車道
コンビニの扉を開けると
目の前に並ぶ
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