とある少女の恋/ここあこころ
に
明日の光を重ねます
あくまでも弱々しい涙の中でだけ
灯が震えているように見えるのは
幻ではありません
寂しいからではありません
眩しいからです
どこまでも
明日が
肝心の少女はと言うと
夕焼けの頬ぺったにキスをして
スキップで家に帰る頃です
胸はいっぱいに膨らんでいます
ランラン ルンルン
そうして 家に帰って来るや否や
胸に秘めた手帳を開きます
少女だけが知る秘密の手帳です
そこに
明日の朝焼けを描きます
好きな人の名前を記します
丁寧に 一文字 一文字
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