キミを知らない/
終
昔からさ、君が居てくれた。
当たり前みたいに、さ。
どこにもいかないって思ってた。
知らない間に無くしてしまった。
何かを。
答えを聞くことができないまま、忘れることもできないまま。
君の声が遠ざかる。
忘れたくないものから、忘れていくようだね。
忘れたいものは、なかなか忘れられないよ。
どちらも大事なもの。
無くしたくないからと思う分、失っていく。
大切なればなるほど、遠ざかっていく。
知らない君ばかり増えていく。
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