紅 鳴く頃/十二支蝶
 
皆 消えていった
血化粧塗ってやった
俺の顔に宿る死神


皆 殺してやった
辺りは血で染まって
響きはまだ 微かに 俺の心震わす


ためらいもなく 振り急いで
見届ける最期もなく
あなたは紅になる

ためらいもなく 死に急いで
見届ける詞もなく
あなたは紅になる


鬼の面を外せば わたしは梢に寄り添うただの変人

それは 草月の下


戻る   Point(0)