私は食べ物/
蒼木りん
恋するという目的と
その答えと
エネルギーを放出してしまった後の
私たちは
少しずつしなびていく
色も褪せて
だんだんすかすか
こころもすかすか
埋めるのは食欲
食べてしまうまでの恋
目で楽しんで
香りで欲情して
味を堪能
ああ
満足した
なんだかいまいちだった
私が食べ物なら
美味しそうに見えますか
もうちょっと美味しそうになりたい
そして美味しかったっていう食べ物になりたい
戻る
編
削
Point
(2)