ティース/モリマサ公
 
もうてゆーことはなんかもう無理なんじゃないのと目覚ましを止め
夢の中で朝という出発の準備を繰り返し
何度も目覚ましを止め
しかしふたたび急におきあがりまぶたをめくり
くるまれたままの状態で昨日のように電球にスイッチをいれ
なんとなく一番に用を足し
二番目にパーソナルコンピューターにログインする
数字を数え
メッセージを表示し
ローマ字を入力し送信し
床が傾いている常に
背中から新しい文字たちがくずれおちて
すでにどこかにいこうとするのを必死でつかまえてすこしずつ打ち込む
どこもかしこもここという場所にとどまらない
今という一瞬の出来事
現在の破壊からくる砕けた時間に皮
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