Dear弱虫さん/哀音
君の笑顔が辛かった
僕に似ていて辛かった
助けてもらう前の僕にそっくりで
聞いているのは僕なのに
君よりも涙を堪えてた
辛いよう
助けてよう
叫ぶことをしなくなったのは
強くなりたかったから
強くならなきゃいけなかったから
まだ大丈夫
もう大丈夫
辛くないって思い込むようになったのは
守りたい人がいたから
守らない訳にはいかなかったから
ねぇ、知ってるかい
弱虫には弱虫の気持ちが判るという素晴らしい能力がある
だから僕には
君の辛さも恐怖も
[次のページ]
戻る 編 削 Point(3)