見ても見えんでもナンニモナイ 〜まどみちお「傑作」(『うふふ詩集』より)〜/白井明大
 
さしているのだろうか、いや、もっとなにかあるのじゃないか、と思えてくるからこれもまた詩なのだと思う。いいな。



(気になったので、もうひとこと付記)

※「これ若い人の詩だが/ワカランから」と言われるとぐさっとくることもあるけれど(まどさんから見たらほとんどの詩人は「若い」のですし)、そういうところはスルーで。
最近の若いモンは・・というのは古代エジプト時代からの常套句のようですが、この詩でいう「若い人の詩」も「ワカランから」も、それとはすこしちがう気がしています。「これ」と言っているように、なにか特定のものを読んで、ということでもあるでしょうし、その詩を特定しないながらも「これ」と詩行に残しているのは、「ぼくがたまたま目にした詩のことだよ」というニュアンスの留保のようにも感じます。
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