場所を持たない私「自身」−「存在の彼方へ」を読んでみる10/もぐもぐ
 
在することのうちに君臨する運命」=「闘争・利害」、「炸裂」=その破綻、「平和」)。
別の言い方をすれば、剥き出しの「暴力による闘争」が、取引や政治による「理性的(平和的)な闘争」に変わったとしても、「その『闘争』という本質は同じであり、『利害=エゴ』も放棄されることは決してない」(=<秩序というもの>から逃れることがない)のである。(なお、この点については「存在の彼方へ」を読んでみる/祈り−「存在の彼方へ」を読んでみる3(2)も参照)。

それ故に、
「存在することからの剥離が可能であるかどうか、この点を考えてみなければならない」(p33)
レヴィナスは「存在(生)」とは「別の仕方(あり
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