場所を持たない私「自身」−「存在の彼方へ」を読んでみる10/もぐもぐ
33)なのか。
「存在することからの剥離は非場所(non-lieu)を意味しているのだ」(p33)
「自我(私)の唯一性は場所なき唯一性である」(p34)
「自我(私)の唯一性は、自我と自己との合致としての自同性を欠いている。存在することから退避した唯一性−人間」(p34)
「非場所」、「場所なき」、「存在することから退避」等の語によって示される、「存在からの剥離」は一体何を意味しているのか(以下、「場所を持たない」という語でこれらを代表させる)。
先に「実存」という表現をちらりと出したが、この表現をとることのメリットは、「何者かである」私「以前の」私、「〜である」抜きの「〜がある」
[次のページ]
戻る 編 削 Point(0)