場所を持たない私「自身」−「存在の彼方へ」を読んでみる10/もぐもぐ
 
の私はどうしても「割り切れない」。いくら他人が「赤」と言おうと、「青」に「見えてしまう」。いくら他人が「痛くないはずだ」と言おうと、「痛い」。頭では分かっても、感覚が「ついていかない」。
「私」は割り切れない私自身(「身体=感覚(五感)」)に繋縛されている。

厳密に描写するには本論を待たなければならないだろうが、身体=感覚(五感)としての私は、名前、履歴、社会的地位、人間関係、等々を持った「何者かである」私によっては「割り切れない」或る物である。或いは、そういう「何者かである」私「以前の」私である。
人は何者かである以前に、純粋な「自身」(「身体=感覚(五感)」)なのである。

レヴ
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