延滞料金/
かいぶつ
の話に心酔しながら
紛れながら
眠ってしまいたかっただけなんだ
緊張しっぱなしの毎日と
体が余らない毎日
僕らはあの主人公のように
解かれるのを夢見てる
もう少しだけ眠らせておくれ
君が毎週のように
清算しに行く延滞料金
それはきっと、あの無防備で
弛緩した、夜と体の
レンタル料
翌日、君に映画の感想を尋ねると
「私もべスパに乗りたい。」
と困ったことを言いだして
僕はちょっと、心配している
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