「 潜入創作官。P. 」/PULL.
 
から一致するものがあればいくつかの創作方針を再検討せよ、うそばなしは用心深い、同じ指紋を何度も使うのは罠かもしれない、また運良く創作令状が出て起訴できたとしてもそれは創作のおわりを意味しない、検索官が思いも寄らぬ創作の粗を探し出すこともある。


 創作報告書にすべてをありのままに書く必要はない。出来事を、潜入で起こった出来事すべてを書く必要はない、かりそめの仮面の下、うそばなしと創作官との間で何が交わされ交わされず、また何が起こり起こらなかったのか?そして本当はどんな関係であったのか?それはうそばなしと創作官、ふたりだけが知っていればいいことだ。












           了。


戻る   Point(5)