知らない/
氷魚
君の眼が
風に合わせて揺れる
入道雲と一緒に膨らむ
夕立ちまで溜めておくの
たぶん、相当つらい
その濡れた眼を
見ていられないから
僕の視線は君を通り越す
背後に広がった空
最後まで
一緒に居たのに
あの入道雲の色を
君は知らない
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